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校長あいさつ

思いやりの心をもった人として ・・・将来の社会を担う土台作りを・・・

 世界中が、過去に無かった新型コロナウイルスという目に見えない不安との闘いの中で、昨年度を過ごしました。我々人類は、初めてのウイルスを前にして、如何に無力かを知らされた気がしますが、同時に人類の心の深さや温かさ、人という集団力の強さ、そんなことも私は感じました。一部悲しい出来事や常識の無さに目を疑う場面もありましたが、危険を承知で必死になって現場に立つ医療機関の人々の姿、感染に苦しむ人たちへの温かい周囲の気遣い、みんなで苦労を共有し何とか乗り切ろうとする工夫、など、様々な尊い場面に接する中で、私は、人の心の素晴らしさや人間の気高さを感じることもありました。
 我々は一人で生きているわけではありません。多くの人と一緒に生きています。だからこそ絶対に忘れてはならない事、それは、他人の立場に立って、世の中全体を見据えて、喜び、悲しみ、笑い、泣ける、ことです。その根底にあるのが、他人を思い他人と一緒になろうとする気持ち、つまり『思いやりの心』です。残された中学時代も勿論ですが、高校進学後もそして社会人になっても、常に思いやりの心を携えた人であってください。そういう人こそ本当に『優秀で、優しい』人だと考えます。
 本校は創立者:安達壽雄先生の強い意思のもと、昭和38年4月に開校し、今年度をもって59年目を迎えます。卒業生は昨年度末をもって全日制・通信制合計で、33071名。卒業生は幅広い年代に及び各地各所で活躍しています。そして令和3年度の本校は、全日制1327名、通信制479名の在籍生徒数でスタートしました。岐阜県下最大の学校として、私学ならではの特色ある教育を進めています。
 創立者の意思を根底にして本校が目指すところは、時代の要請に応えられ、社会に有為な人材を送り出す学校であることです。個々の生徒が一つの『人間力』を高めていくためには、分かれることのない二つの『文武』の精神を刻み、三つの校訓『真剣味』の下、四つの『学校目標』(自己を見つめる・人とつながる・あきらめない・心身の強さ)を掲げ、五つの『約束事』(挨拶・傾聴・身だしなみ・時間約束管理・清掃整理整頓)を実践する。これが中京高校として目標です。
これらの学校としての訓えや目標が達成できたとき、そこには、先にも述べた『人に対する優しさを備えた』自分が姿を現すはずです。人は互いに支え合いながら生きています。だからこそ、思いやりの心をもった優しさに溢れた人であってほしいです。それは、より良い社会の根底になっていきます。
江戸時代の俳人松尾芭蕉が、愛弟子と再会した喜びから、人と人とのつながりの尊さを感じて詠んだ『命二つ 中に生きたる 桜かな』という名句がそのことを象徴しています。

 いろんな制約はありますが、時は確実に進んでいます。
 中学生の皆さんは、時の流れに取り残されることなく、今年度一年間、たくさんのことを学び、経験して、次のステージへ向かわなければなりません。つまり、高校を選択し、受験・合格・入学する前に、まず、今の自分の立場を大切にし、今、やらなければならないことをしっかりと認識し、頑張って取り組んでください。それは『これくらいでいいや』ではなく、すべきことを徹底して、『やり切る』姿勢を貫いてください。高校は、その先に必ず見えてきます。
そんな中、中京高校が、皆さんの視野に明確に入ってくること、そして、中京高校が、具体的な目標となってくれることを希望します。皆さんの目標に叶う、いろんなコース・クラスの中で、将来の社会を引っ張る自分自身を確立するための、その『土台』を作ってください。必死になって導く先生の下で、必死に応えようとする生徒として、充実した3年間を本校で送ってほしいと願います。

 保護者の皆さんは、我が子の幸せを願うことが親としての責務であり当然の姿です。我が子の幸せ実現のために、高校時代には是非、教師・学校と一緒に子供を導いてください。教師の優しさと厳しさとが詰まった『教育力』と、親の誰にも劣ることのない我が子へ注がれる愛情に満ち溢れた『保護力』とが相まって一人の生徒を育むとき、そこには最高の人材を生み出す『何にも代えがたい力』が生まれます。
教師も保護者の目線に立って指導します。保護者の皆さんも教師の目線を保持しながら、教師と保護者がそれぞれの持つ長所を伸ばし合い、欠けているところを補い合って、一体となった指導力を生徒に注ぎ込みましょう。

 地域を守り動かす市民の皆様は、本校を巣立った者たちが、いずれ皆様と一緒に地域社会を形作ります。失敗もするでしょう、思わぬ力を発揮することもあるでしょう、皆様のおかげで成長させていただくところも多々あるでしょう。生徒たちはある意味、卒業後にこそ、実社会での本当の学びをしていくことになると考えますが、その為の土台を、本校の3年間で積み上げさせてやりたいと思います。
将来の皆様の『仲間』をつくる中京高等学校の動きに対し、大きな理解とご協力を賜りたく存じます。そして本校を巣立ち社会の一員となった卒業生のことを、叱咤しながらも温かく見守り、導いてやっていただきたく存じます。
 

令和3年4月


学校法人安達学園 中京高等学校 校長 和 田  尚