このたび、令和7年10月28日付で中京高等学校全日制課程の校長を拝命いたしました、平中亮太でございます。年度途中でのご挨拶となりますが、本校の長い伝統と、未来を切り拓こうとする生徒たちの熱気に満ちた環境に身を置けることに大きな誇りと喜びを感じております。教職員一同、生徒一人ひとりの学校生活が実り多いものとなるよう、全力で取り組んでまいる所存です。
私は長年にわたり、本校の軟式野球部監督として、生徒たちとともに「日本一」を追い続けてまいりました。その中で、最高の目標に真剣に挑む経験が、私にとって指導者としての揺るぎない礎(いしずえ)となりました。頂点を目指す過程で、彼らが身につけたのは、技術や体力だけではありません。本気で目標に挑む中で、生徒たちは次のような“心の力”を育んでくれました。
【感 謝】支えてくれる人や環境のありがたさを深く実感する心。
【謙虚さ】成果を得ても決して驕らず、次の高みを目指す姿勢。
【向上心】現状に満足せず、新たな挑戦を続ける意欲。
これらは、皆さんの人生を豊かにする「人間力」であり、本校が大切にしてきた教育の根幹でもあります。
私は今、すべての中京高校生に、この「一番を目指す経験」に真剣に取り組んでほしいと願っています。ここで言う「一番」とは、必ずしも順位や結果だけを指すものではありません。「挨拶で一番になる」「優しさや思いやりで一番になる」といった、人としての成長を表すものであって構いません。あるいは、「自分史上での一番」、つまり昨日の自分より一歩成長したことでもよいのです。強い意志をもって真剣に挑戦する過程こそが、皆さんの未来を形づくります。
この挑戦を支える揺るぎない土台こそが、本校の校訓「真剣味」です。「一番」を目指すためには、日々の着実な積み重ねが欠かせません。挨拶、身だしなみ、掃除など、当たり前のことを丁寧に行う姿勢が、自分自身を磨き、他者への思いやりを育てます。目の前の一日一日を大切にし、目標に向かって一生懸命、真摯に努力を積み重ねていくこと。これこそが、『真剣味』の精神を日々の生活の中で実践することに他なりません。そして、激動の現代社会において、物事の真理を見極める力や真に正しく、美しく生きる『真善美』の精神を皆さんの大切な一日の中で体現してほしいと願っています。私は、生徒の皆さんとともに、「真剣味」「真善美」の精神のもと、善悪を正しく判断し、正しいことに真剣に取り組む人が報われる学校を創っていきたいと考えています。
この中京高校での学びと経験が、皆さんにとって自らの可能性を信じ、未来を切り拓く大きな力となることを心より願っています。
保護者の皆様、地域の皆様におかれましては、引き続き本校の教育活動にご理解とご支援を賜りますようお願い申し上げます。
中京高等学校 校長
平中 亮太